歩きかたと食べかたで認知症予防

7月、街の掲示板に張り出されていて、絶対行こうと思っていたセミナーに本日9月28日行ってまいりました。私も“食べること”“歩くこと”でたくさんの方の人生を輝かせたいと日々活動していますので、このポスターを見た時は、運命を感じました(笑)

国立環境研究所 主任研究員の谷口優先生は、認知症と歩きかた、食べかたの研究をされていて、なんと今月もNHKのあさイチはじめ他の番組にも出演されたとのこと。丁寧で、聞きやすい口調、ペースで、わかりやすい講演でした。

参加の方はほぼ高齢者、会場は満席に近い状態でした。

区長のことばでシーン

最初に区長さんから挨拶があり、健康寿命(元気で介護なしで生きられる期間)、不健康寿命(何かしらの介護が必要な状態の期間)のお話がありました。

そして、この区は全国平均、横浜市平均よりも不健寿命が長いという話題になったとたん、会場中が静まり返りました。確かに、そんなことを言われたらドキッとしますね。

長生きしたいですか?

谷口先生より『長生きしたいですか?長生きはしたくない?』と質問がありました。

会場はどよどよ…

それでは、最後まで元気で生きたいですか?そうやっぱり目指すはみなさんここですよね。でも現在の日本では、何かしらの介護が必要で、一人では生活できない時期を指す、不健康寿命は5〜8年もあるとのこと!

もちろん平均なので、全く介護なしで最後まで自分で生活できる方、10年以上介護を受けてからなくなる方と様々です。ともかく、最後は介護が必要な状態になって生きるパターンが多いというのが現状です。

この現実、結構ショックですよね…

命を短くするのと健康を短くする原因は違う

これは初耳でした!

命を短くする原因は多い順に

  1. 心疾患 
  2. 脳血管疾患

不健康寿命を長くする原因は多い順に

  1. 認知症
  2. 脳血管疾患 
  3. 骨折 
  4. 衰弱 
  5. 関節炎

つまり健康で長生きするためには、体と頭の健康が必要なのですね。

認知症の予防は重要課題ですね。そして、認知症の半分以上がアルツハイマー型認知症とのこと。。

アルツハイマーの原因

βアミロイドという、脳の傷をふさぐバンドエイドのような物質がたくさんくっ付き過ぎて、脳にシミをつくってしまうことが原因とのこと。

そのシミは“老人斑”と言われます。

老人斑が出来てから10〜20年で症状が発症するそうで

  • 忘れっぽい
  • 家に帰れなくなった
  • 買い物ができない
  • トイレの失敗

などの認知症の兆候がはっきりでるのは、かなり進行してからなのですね。

実はアルツハイマー型認知症は“3型糖尿病”とも言われ始めています。そうなると高血糖の状態というのは従来の2型糖尿病、そしてアルツハイマーのリスクを上げる、ということです。この飽食の時代にどんなものを食べていくか、食べ物に溺れないか…食べかたってやっぱり重要です。

認知症予防のための歩きかたのポイント

認知症のリスク軽減には…歩く速さではなく
歩幅がポイント
狭いと認知症のリスク3倍になるそうで、考えられる理由としては

  • 脳梗塞 
  • 脳の萎縮 
  • 脳の血流低下

これらが起こっていると、必然的に歩幅も狭くなってくるとのこと。

でも、逆に歩幅を広げて歩くことを意識すると、これらの改善にもなるようです。それはすばらしいですね。

NHKの番組で認知機能が心配な高齢者に1ヶ月歩幅を広げて歩いてもらう実験をしたところなんと、12人中7人が改善したそうえす。歩幅を広くとるには筋力が必要ですしね。ヒップアップ効果もかなりあったとか。見た目も若返った!

歩幅は、若さのバロメーターです!

谷口先生が仰る歩く時のポイント

  • お尻をしめる
  • 手を後ろに引く
  • 踵から着地
  • 足指で床をける

私が行っているウォーキングレッスンにも共通します。

太っている人は命が短い?

答えは、✖️です。

  • BMI20以下の人
  • アルブミン値低い人(脳の働きにも直結)
  • コレステロールが低い人

以上に当てはまる高齢者は寿命が短くなるとのこと。

もちろん過度な肥満にはリスクがありますが、高齢者はある程度、ふっくらしていた方がいいのですね。そして体を元気に動かせる筋肉があること!これが元気の秘訣です。

食べかたで長生き

魚を週一回食べる方は、そうでない方に比べ6割アルツハイマーリスクが減少するとのこと。

周りから『魚食べてる?』と女性同士で来ている方が確認している声が聞こえてきました。やはり、何を食べているかって、本当に家ごと・人ごとに違うのですねぇ。


適度なアルコール(1日20g 日本酒1合、ワイン200cc程度)や緑茶、タンパク質の摂取も大切とのこと。

食事については、高齢者はすでに長い生活習慣が出来上がっていて、新しい習慣を始める理解も難しいためか、本当にざっくりしたアドバイスでした。

でも、アルツハイマー型認知症の予防や筋肉の維持のことを考えても、健康で長生きするために食事は大切ですね。

まとめ

今回の内容は、私が普段行っている“ウォーキングレッスン”や“食育”、そして“高齢者施設での仕事”、のキーワードを繋ぎ、科学的なデータや研究を知ったことで、より自分の活動に自信が持てました。

人生最後まで自分らしくキラキラ輝きたい方のサポート!そして私自身もそうなるように、がんばります!!

2 Comments on “歩きかたと食べかたで認知症予防

  1. とても実感できるお話でした。
    いつも母に、お尻締めて歩いて!って声掛けしてたけど、歩幅も
    意識的に声掛けしたいと思いました。
    自分の時には出来るだけ健康寿命🟰寿命で過ごせる様今から
    気をつけたいです。
    フミコ先生、よろしくお願いします、ね。
    手軽に出来るいい情報、ありがとうございます。
    楽しく美しく、ね。

    • ノリコ様
      コメントありがとうございました!健康寿命をなるべく意識したいですね。

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